60歳を過ぎた頃から、なんとなくお金の不安が頭から離れなくなりました。
贅沢しているつもりはない。
むしろ節約しているほうだと思っていました。
それなのに、通帳の残高はゆっくり、でも確実に減っていく。
年金は月14万円。
貯金はあるけれど、「このペースで減っていったら何年もつんだろう」と考えると落ち着きませんでした。
ある月、家計をきちんと計算してみると、毎月およそ2万円の赤字。
原因は分かっていませんでした。
外食も多くない。旅行もしていない。
なのに、なぜかお金が残らない。
そこで初めて、固定費に目を向けました。
「老後不安をなくす3つの準備-お金・健康・人間関係-」はこちら
紙に書き出して初めて見えた現実
家賃 65,000円
スマホ代 9,800円
保険料 18,000円
電気・ガス・水道 15,000円
インターネット 5,000円
動画配信などのサブスク 3,000円
合計すると、11万円近くが毎月必ず出ていくお金でした。
正直、愕然としました。
変動費ばかり気にして、固定費を何年も放置していたのです。
一番の盲点はスマホ代
「今さら変えるのも面倒」
「手続きが難しそう」
その思い込みで、ずっと大手キャリアのままでした。
でも思い切って格安SIMに変更。
手続きは半日で終わりました。
拍子抜けするほど簡単でした。
結果、月9,800円 → 月3,200円に。
年間で約8万円の差。
8万円あれば、ちょっとした旅行に行ける。
それを毎年、何も考えずに払い続けていたと思うと、少し悔しくなりました。
保険は「安心」ではなく「思考停止」だった
私は医療保険を2つかけていました。
「歳を取ったら病気が怖い」
その気持ちだけで続けていました。
でも内容をよく見ると、入院日額5,000円。
しかも60日まで。
今の医療制度や自分の貯金を考えると、そこまで過剰に備える必要はありませんでした。
一つ解約して、月8,000円削減。
正直、怖かったです。
解約ボタンを押すとき、手が止まりました。
「これで後悔しないか?」
でも、数字を何度も確認して決断しました。
削減できた金額は月14,000円
スマホ 6,600円減
保険 8,000円減
合計 約14,000円。
年間にすると約17万円。
17万円という数字は、気持ちを大きく変えました。
毎月赤字だった家計が、わずかですが黒字に。
通帳を見るときの緊張感がなくなりました。
不思議と心が軽くなった
生活レベルは変わっていません。
外食もしていて、友人とのお茶もやめていません。
でも、「ちゃんと把握している」という感覚があるだけで、安心感が全く違うのです。
以前はスーパーで100円安い商品を探していました。
でも本当に見直すべきはそこではありませんでした。
固定費は、一度見直せば効果が永続的に続きます。
変動費の節約は我慢が必要。
固定費の見直しは仕組みを変えるだけ。
ここが大きな違いでした。
やってみて分かったこと
・不安の正体は曖昧さだった
・数字に向き合うと冷静になれる
・面倒と思っていることほど効果が大きい
何より、「自分で立て直せる」と思えたことが大きかったです。
老後の不安はゼロにはなりません。
でも、何もせずに不安が膨らむのと、
一つずつ整えていくのとでは、気持ちがまったく違います。
もし今お金が不安なら
まずは紙に書き出してみてください。
家賃
通信費
保険
サブスク
見るのが怖いかもしれません。
私もそうでした。
でも、見ないままより、見たほうが前に進めます。
固定費を見直したことは、単なる節約ではありませんでした。
「生活を自分の手に戻す作業」だったと、今は思っています。


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